職業訓練校のメリット

失業してハローワークへ行くと職業訓練校というものを紹介してもらえます。再就職に少しでも有利になるような、履歴書に書けたり面接でアピールできるスキルを身につけるのが目的の学校です。ほんとにいろんな業種に繋がる科目があって、資格を取れるようなものもあるみたいですね。そこらへんは他にちゃんとした方々が解説してくださっていると思いますので、ここでは実際に通ってみて感じたことなどを書いておきます。

最大のメリットは規則的な生活の獲得

学ぶことがなかったという皮肉ではないです(笑)あくまで自分の場合ですが、最大のメリットは真面目にこの点だと思います。プー太郎はとにかくやることがありません。就活といっても、自分の希望条件に合うような求人が出てくることは週に1件あるかないかくらい(条件にもよると思いますが…)。実際の応募も、最初に履歴書と職務経歴書を完成させてしまえば求人によって志望動機を変えたりするくらいで、それで1日潰れちゃったなんてことはないです。面接も30分とかで終わるわけですし、実働としては非常に短い。もちろんその短時間に全てをぶつける必要はありますが。とにかく時間がありすぎます。するとどうなるか。大学生活とか振り返ってもらえるとわかりますよね、夕方とかまで寝ちゃうわけです。何をするわけでもなく明け方まで起きちゃうわけです。

この状態から強制的に脱出させてくれるのが職業訓練校です。自分の通っていた都内にある学校は9:30授業開始の16:30終了でした。自宅からやや距離がありドアツードアで1時間くらいかかりました。余裕を持って朝の支度をすることを考えると7時台に起床するんですよね。会社員の時でも7時台に起きてなかったですよ。めざましテレビの星座占いを久しぶりに見ました。授業もけっこうタイトスケジュール。数ヶ月(科目や学校によって異なりますが自分の場合は3ヶ月)で仕事に役立つスキルを身につけようってんだからとにかく短期間でそれなりの知識や技術を詰め込まれます。集中してないとすぐ千切られる。帰宅すれば自然と日を跨ぐ前に眠気がやってきます。実に健康的。

そんな大変なら途中で行かなくなりそうじゃん、たかが学校でしょ。行ったことない方ならそう思うでしょう。そもそも真面目に通学しましょうて話ですが、めんどくさいと感じた時でも行かざるを得ない環境があります。職業訓練校はテキスト代などはかかる場合がありますが基本的に受講費用はかかりません。スキルも身に付くし、面接で「いま暇だと思うけど何してんの?」なんて聞かれても「学校でスキルを身につけてます」で凌げます。そりゃ通いたい人はいっぱい出てきます。でも定員があるので落選しちゃう人もけっこう多い。そういう人たちの屍を越えてきてるんだから、入学できたにも関わらず行かなかったら呪われますよというのが一つあります。学校の先生方もこれは口を酸っぱくして仰ってました。その通りですよね。

もう一つは、自分の行っていたWeb制作科目特有なことかもしれませんが、グループ制作がある点です。カリキュラム前半は座学や個人で制作の練習、後半はチームに分かれてグループで一つのWebサイトを作る感じでした。実際のWeb制作職場でもチームで連携して作ることがほとんどでしょう。ここで1人が欠けると仲間にかかる負担がでかい…。1日くらいなら問題ないですが、何日もサボるようだと仲間と顔を合わせるが怖くなると思います(笑)それでないとしてもシンプルに作業についていけなくなる可能性が高いです。もちろん体調不良や就活の面接があれば休んでOKですけどね。

実際就職に繋がるのか

自分は訓練校に通ってよかったと思ってます。先生方も優しく、教え方もとても丁寧でわかりやすかった。非常に感謝しています。あくまでこのことを前提に、実際のところをお伝えすると、「学校に行ったからといって再就職にはつながらない」と思います。無意味であると言えばそれは語弊がありますが、再就職のためのスキルが身に付きますと言ってしますとかなり盛った表現になるかと思います。正直自分も、ここで学ぶことを武器に内定を勝ち取ってやる!とは全く考えてませんでした。

自分の通っていたWeb制作の訓練校の先生に聞いてみたことがあります。「ここの卒業生の方々はWebデザイナーやWebディレクターになってますか」と。「ほとんどいませんよ」と真顔で帰ってきました(笑)卒業生の進路データを持ってる先生が言うんだから説得力はありますよね。

訓練校で学べることはその分野の基礎中の基礎です。数ヶ月ひたすら勉強するといっても、プロのレベルに追いつけるはずもありません。求人を出している企業側の立場になってみるとどうでしょう。実務経験がない、学んだといっても基礎レベル、若くもない(自分の場合ですが…)。採用できる要素を見つけるほうが難しいですよね。それなら趣味でその分野のスキル身につけました!っていう学生を採ったほうがレベルが高いしコスト(賃金)も抑えられます。

あくまで前職のプラスα

失業からの再就職でも、通常の転職でもそうですが、基本的には前職と同じ業種を目指すのがセオリーです。経験のある業種や職種であれば職歴の長さ=加点ポイントですが、未経験な分野ほど、職歴の長さ=減点ポイントだからです。訓練校で身に付くスキルは付け焼き刃もいいところです。それをメインウェポンとして戦場に駆け出せば文字通り歯が立たない。だったらサブウェポンとして使いましょう。

Web制作のスキルはサブとしての相性が良かったと思います。例えば前職で人事業務をやっていた人がいたとします。人事の経験がある人は何千何万といると思いますが、基礎レベルであってもWebがいじれる人となれば、けっこう絞られると思います。人事であれば自社サイトの採用ページを使いますよね。外部に業務を丸投げしているとしても、基礎的な知識があれば無理難題やトンチンカンな発注を外部にしちゃうことも減ります。サイトの小さい修正などであれば自分でできるかもしれません。Webと全く関係のない会社というのもこの時代に珍しいので、人事に限らず何かしらWebの知識が役に立つことはあると思うんです。これのサブウェポンを採用面接とかで使えたら自己アピールにもちょっと幅が生まれますよね。

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